横浜雙葉中学校の特徴

中学に入ると、内部進学した人と中学受験をして入学した人とで新たな学校生活が始まります。
中学受験をされた方に馴染めるか心配だという声もよく聞かれますが、そのような心配はありません。

また最近では、教師の目がより届くように中学1年次だけ5クラス編成になっています。
学習面では、はじめの2年間は科目数も少ないため毎日復習をすれば問題ありません。
しかし、中学3年になると数学や英語の授業が習熟度別になったり、高校の内容を先取りする科目が出てきたりと少しずつ大変になるでしょう。
小学校と同様に提出物が多いため、部活動や学校行事に熱中して日々の復習や課題を怠ると一気についていけなくなるので注意が必要です。

日ごろの勉強方法

横浜雙葉は特に英語に力をそそいでいて、進度もほかの学校に比べると早いです。
中学3年から英語と数学で成績順のクラス分けが始まり、中間期末のテストごとに入れ替わり、X,Y,Zの3クラスに分かれます。
内容もクラスごとに授業、テストの難易度が変わり、特に英語では一番上のZクラスでは英語で授業が行われます。
一貫校のデメリットでもありますが、中学のこの時期は中だるみしやすく、勉強がおろそかにならないように注意が必要です。
量が多いので大変ですが、日頃の提出物、宿題、小テストをどの科目もまんべんなくこなし、偏りなく勉強することが大切になります。

内申点を上げるための注意点とコツ

成績表の学年順位を上げたいのであれば、主要科目だけでなく副教科の成績も重要になります。
副教科も含めると、期末テストはかなり科目数が多く、14科目ほどを4日間でこなすことになります。
そのため、期末テストの勉強は早め早めの対策が必要になります。
副教科の勉強をおろそかにして主要科目だけ勉強するのでは、結果的に全体の順位も落ちてしまうため、将来的に推薦を狙う人はどの科目もまんべんなく勉強することが大切です。
中学はまだ大学受験を意識することも少なく、そのため塾に通って塾の勉強に追われて学校の勉強がおろそかになるよりは、きちんと学校の勉強に絞って勉強をしたほうが効率的だと思います。

科目ごとの特徴

国語の対策

中学の代数と幾何では体系数学Ⅰ・Ⅱ、および傍用問題集の数BEKIを用いて授業が行われます。高校では数研出版の教科書と4STEPを用いて授業が進みますが、6年を通して進度は遅いです。中学3年生からは代数分野のみ英語と同様の習熟度別のクラス分けがあり、毎回の定期試験が重要になります。定期試験は100点満点のうち半分程度が全クラス共通の出題であるため、基礎的な問題を確実に得点する必要があります。

理科の対策

現代文も古文も基本的には教科書に沿って授業が進みます。定期試験は授業中に扱った文章からの出題がほとんどであり、平均点も7割を超えることが多いですが、日々の授業の復習をしっかりすれば特に問題はないでしょう。一方、毎週授業内で行われる漢字や古文単語の小テストは学年が上がるにつれて量が多くなるので、気を抜かずに勉強する必要があります。

社会の対策

1・2年次は地理と歴史を、3年次は歴史と政治経済を学びます。担当教師によって内容は多少変わりますが、地理や歴史は1年次から試験範囲が多いため試験勉強が大変です。また、授業中に先生が話した内容から出題されることもあるので授業に積極的に参加し、メモを取ることが重要でしょう。

英語の対策

中学の理科は1分野と2分野に分かれています。1分野では3年を通して化学を学び、2分野では1、2年次に地学と生物を、3年次に生物を学びます。3年になると高校理科の教科書を用いて先取り学習が始まるため、授業についていけない生徒も出てきます。新中学問題集や数研出版の補助教材などの家庭学習用教材をうまく利用しながら授業の復習を行うようにしましょう。

数学の対策

横浜雙葉では、6年間を通してプログレス(PROGRESS IN ENGLISH21)という教科書を使って授業が進められます。この教科書はBook1からBook5まであり、中高6年間でBook5の半分程度までの内容を授業で扱います。1冊あたり約30のセクションがあり、各セクションには会話文のDialog、新出の文法事項を含めた英語例文のLook、練習問題のPracticeなどが収められています。

中学1,2年次には授業開始直後にDialogの暗唱チェックをし、指名制でLookの和訳を確認します。各章のDialogとLookの学習が終わると、ペアになって例文を読みあったり文法事項を板書でまとめたりします。定期試験は授業で扱ったDialogとLookから出題されるため、平均点が80点前後であることが多いです。また、中2の後期2回の試験結果によって中3から始まる習熟度別のクラス分け(X、Y、Zの3クラス編成)が行われます。以降は前期と後期で年に2回クラス分けが行われますが、クラス替えによる生徒の入れ替わりは1回あたり3、4名程度です。所属するクラスによって成績もある程度決まりますから、はじめのクラス分けで上級のZクラスに入ることが望ましいでしょう。毎週行われるWeekly TestはDialogとLookから出題されます。定期テストの対策にはWeekly Testのやり直しやプログレスの練習問題の解きなおしが必要です。中学のうちは定期テストの平均点が8割前後になることも多いので、気を抜かずに復習しましょう。