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横浜雙葉高校の特徴

高校生になると部活動がさらに忙しくなりますが、同時に授業も大学受験を見据えたものになり、だんだんと難しくなっていきます。中学生の時に比べると提出物は少なくなりますが、次の授業に向けた予習復習を怠ってはなりません。
高校1年生は文理選択をする時期です。
文理に分かれる前のこの1年は、社会と理科それぞれ3科目に加え、国数英もこれまで以上に高度な内容を扱うようになります。
将来の進路を考える中、学業も部活も特に忙しくなり、誰にとっても大変な1年となるでしょう。
この時期になると、自分の進路に合わせて必要な科目の塾に通う人も多くなってきます。

2・3年生は私立文系コース(国英社)、国公立文系コース(国数英社)、理系コース(数英物化)、医歯薬系コース(数英化生)の4つに分かれて授業が行われます。
横浜雙葉の進路指導では、学校の授業を基本に学習すれば塾に通う必要はないと言われますが、数学や物理、化学などは進度が遅いため、国公立理系学部を目指すならば塾に通って先取りをする必要が出てくるでしょう。
しかし、中学校と同様に小テストや課題もたくさんあるので、予備校へ通塾した場合、どちらも身に付かなくなってしまうことのないよう留意すべきです。

大学入試対策について

横浜雙葉は国語や英語教育に力を入れた学校であるため、大学でも文系学部を志望する人が毎年多くいます。
また推薦入試制度を利用することによって、本格的な一般受験の時期を迎える前に約3分の1の生徒の進学先が決まります。
このような入試方法を考えている方は、出願時の推薦状に高校1年次以降の成績や出欠席日数、部活動や生活態度などが反映されるため、中学生の頃から計画的に学習を進めておく必要があります。
一方、国公立大学の一般入試を受ける人は学校の授業の復習をしながら過去問演習に取り組んだり通塾したりするため、より効率よく学習しなければなりません。
周りの友達の進学先が続々と決まるなか集中力を保って勉強するのは難しいことですが、最後の1年をどのように過ごすかによって入試結果は大きく変わるはずです。

推薦入試

最近では、6月頃から公募推薦の出願を受け付ける大学もあります。また、横浜雙葉はカトリックの教えに基づいた学校であるため、上智大学へのカトリック校推薦なども存在します。

毎年6、7月にカトリック推薦や公募推薦に出願する人が数名、9月の前期期末試験が終わる頃に学内の指定校推薦に出願する人が30~40名、それから秋にかけて医学部や私立大学文系学部のAO推薦に出願する人が20名ほどいるため、推薦入試制度を利用して進学する人は60名ほどいます。

慶應義塾大学を例に推薦入試制度を見ると、グループ討論や論述試験が行われるFIT入試、指定校推薦、文学部のAO推薦、SFCキャンパス設置学部への自己推薦など、様々なものがあります。

入試制度が違えば、それに対する対策の方法も異なります。

慶大アクセスには、様々な入試方法を利用して大学に入学した教師がいるため希望に沿った形式で授業を行うことができます。

一般受験

推薦入試制度を利用せず一般入試に挑む人ももちろん多くいます。
学校では年に3回ベネッセの記述模試を受験し、その推移や普段の学習状況を見ながら進路指導が行われますが、一般受験を考えている人は志望校別の模試なども利用した方がよいでしょう。
また、理系学部や医歯薬系学部への進学を志す場合、数学や理科の先取りをする必要があると考えて予備校に通う人も多くなります。
しかし早いうちから予備校に通うと、授業時間や予習・復習にかかる時間、通塾時間がかかるためかえって負担になってしまう人もいます。
いずれにしても自分に合った学習スタイルを見つける必要があるでしょう。
近年の大学進学状況は以下の通りです。
医歯薬系学部を中心に理系へ進学することを希望する人が増えていますが、それでも理系学部より文系学部へ進学する人の方が多い傾向にあります。

科目ごとの特徴

国語の対策

中学校の代数の授業と同様に、数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲに関しては定期試験ごとにクラス分けが行われます。1年生は全員をX,Y,Zの3クラスに分けて授業を行いますが、2年生になって文理に分かれると、国公立文系コースは数Ⅱを中心に扱う文系数学を、理系コースは数Ⅱ・Ⅲを扱う習熟度別の理系数学の授業を受けるようになります。どの定期試験においても、全クラス共通の基礎問題が4割ほど出題されるので、この部分の正答率を上げることがポイントです。中高一貫校では高校2年生までに数学Ⅲまでの内容を終え、高校3年生の1年間は入試に向けた演習を行う学校もありますが、横浜雙葉で数Ⅲの内容全てを学習し終わるのは高3の秋です。数Ⅲは演習量が問題解決能力に比例するといっても過言ではないので、早めに未習分野をなくして問題に慣れることも重要でしょう。学校の勉強の復習に余裕があるならば先取りすることをお勧めします。

数学の対策

高校では、コミュニケーション英語でPROGRESSに載っている長文の読解や単語(TARGET1900)の小テストを、英語表現で英文法の演習と小テストを行っていきます。高校に入ると単語や文法の問題集がさらに追加されるため、小テストの回数が多く感じられると思います。しかし、横浜雙葉の英語は中高6年間で基礎から大学受験に必要な応用的な内容までを網羅できるような学習プログラムになっているので、手を抜かずに取り組みましょう。このように、英語の勉強に関しては学校の内容だけでも大学入試に十分対応できますが、医学部や国公立、外国語学部への進学を考えている人は塾に行って対策する必要があるかもしれません。

英語の対策

高1では全員が物理・化学・生物の基礎分野を学びます。物理や化学は女子が苦手とする分野でもあるためか授業についていけない人が増え、平均点も一気に下がります。必ずしも難しい内容を扱っているわけではないので、分からないと感じ始めたら早めに解決することが大切です。横浜雙葉は生徒数に対して理科の教員が少ないので、分からないことがあれば試験前ではなく早めに質問しに行きましょう。生物は中学3年次に基礎分野を先取りしているため、高校に入ると生物の範囲も扱います。基礎分野と異なり、覚えるだけでは得点できなくなるので授業は集中して聞き、その場で理解するように心がけましょう。

高2になると進路志望で理系を選んだ生徒のみが理科の授業を受けることになります。近年は生物・化学が約50名、物理・化学が約25名、生物のみが約5名という割合になることが多いです。生物は中学3年から高校生物の範囲を学習していることもあり、学校の内容を復習することで力を伸ばすことができます。物理や化学はペースが遅いので、学校の内容を理解したうえで余裕がある場合は先取りをするのがお勧めです。

2016年度 2017年度 2018年度
国公立 46 50 43
東京 3 5 3
一橋 2 4 2
慶應義塾 45 33 34
早稲田 53 34 33
上智 33 29 28
東京理科 17 13 11
医学部医学科 23 27 27